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人は放っておくとなぜ不幸を追求したがるのか

現在共同執筆中の「イキイキ本」について
神戸大学院の加護野・金井両先生から貴重なアドバイスをいただいた。
拙い文章にも関わらず、的確なコメントと暖かい励ましをくださり
深く感謝すると同時に、ちゃんと読むに耐えうる本にしなければ、
と身の引き締まる思い。

金井先生にはいつもすばらしいヒントやアイデアをいただくのだが
現在研究されているポジティブ心理学の分野で
興味深い逸話を教えていただいた。

人は放っておくと不幸を追求する というもの

例えば、赤信号に3回続けてひっかかると
「なんて自分はついていないんだ。」と思う人。
トイレに入ってペーパーが切れていると
「自分だけがいつも取り替えている」と怒る人。
彼女にふられて「自分は世界一不幸な人間だ。
もう恋愛はできない」と落ち込んでいる人

それが高じて、心理的に病んでしまう人は多い。
そうなると、心理療法の出番だが
従来の両方は、過去の問題の原因を発見し取り除くといった
やり方が一般的であった。
それを一変させたのは、催眠療法で有名なミルトン・エリクソンである。
従来の療法とは異なり、「なぜ問題が起きたのか?」ではなく、
「今どうすればよいか」の具体的な問題解決方法に焦点をあてた
方法は、後に「ブリーフセラピー(短期療法)」という療法として確立されていく。
この解決志向アプローチは、うまくいっていることは変えずに、
うまくいかないことは少し視点・方法を変えてみるという現実的な考え方である。

問題を解決し、目標に到達するためには以下の3大原則がある。
1.うまくいっていることを、そのまま続ける
2.うまくいっていないことは止めて、別の行動を起こす
3.うまくいくまで、いろいろな行動を試す

私自身、「イキイキセルフコントロール」をテーマにしたのは
いつもイキイキしていたい。落ちこんだりネガティブな思考
になりたくないという思いが強かったからだが、
執筆が進むにつれ、
「いつもイキイキ」は難しいなあと実感している。
もちろん、セルフコントロールを意識することでかなりの割合で
イキイキ状態を回復することが可能となったが、
それでもいやなこと、他者との関係性でうまくいかないことが
おこると、一気に「非イキイキ状態」になってしまう。

大事なことは、ネガティブなことがあったときに
それをどうポジティブに捕らえなおすか、
おこったことは、おこったこととして
どのように解決志向に持っていけるかということなのだと思う。

イキイキを考える上で,人がなぜ「非イキイキ」になるのかを考えることはとても大事だが
むしろ、「イキイキ」している状態に光をあて、行動や思考をそちらにもっていくほうが
はるかに「イキイキ」を持続しやすい  

そんなメッセージをもらったのではないかと思っている。

出版に向けて、まだまだ山はありそうだが、お二人の励ましにこたえられるよう
みんなでもうひと踏ん張りしよう。

今日のワクワク

一人一人がもっている「不幸の法則」「成幸の法則」
それをみつけて、みんなで「ワクワクする人生」を送りたいなあ。
by arara_lcda | 2005-09-17 12:04 | ひとりごと
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