アサーションの研修をすると、時々最後まで自分を表現できない人がいる。まるで、人との関わりをできるだけもたないようにしているように、自分のことを一切話さず、人の話にも何のコメントもせず、ただぼんやりとその場をやり過ごしている。
1日一緒のグループにいるのに、会話もおしゃべりも途切れがち。話をしていても、会話が続かない。大勢の中で、自分を出すことを恐れている 「自由に感じたことを話してみて」というと、それが一番難しいという・ 何を言えばいいのかわからない。 どういえばいいのかわからない。 言葉が浮かばない。 何も感じないし、関心もない。 表情も変化に乏しく、喜怒哀楽がわからない。 以前の私は、そういう人がとっても気になって、なんとか楽しい気分にさせようと やっきになっていた。 でも、彼女の最後の感想を読むと、実にいろんなことを感じているのだ。 内面はとても豊かで、自分の感情を持っている。 短時間で、それを相手に伝えることが苦手なのだ。 そう思うと、だまってそれを受け止めようと思えるようになった。 コミュニケーションは、相手の投げたボールをしっかり受け止めて返すこと。 ボールを投げられない人に、無理にボールの投げ方を教えてもうまくいかない。 ボールを投げようという気持ちになるまで待つ。 ボールを投げる楽しさを根気よく伝える。 そして、弱い力で投げたボールを見逃さずしっかり受け止める。 その気持ちを大事にしよう。 私も実は、本当の自分を表現するのが苦手なのだ。 だから、そんな女性たちが苦手なのかもしれない。 自己欺瞞。それは私が最も嫌いで、そして最も私を現している言葉。 いつか、自己欺瞞の箱の中から飛び出せるよう 私も自分と向き合っている。
by arara_lcda
| 2006-09-10 21:49
| ひとりごと
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